10月20日(日)に自然教室「季節の自然観察会」を開催しました!
みなさま、こんにちは!
涼しいを通り越して寒い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
ここエコパでは急激な寒暖差もあり、木々が色付き始めました。
さてすっかり秋模様のエコパでは10月20日(日)に自然教室「季節の自然観察会」を行いました!
こちらの自然教室は、自然観察指導員の方と一緒にエコパで自然を観察したり、
遊んだりして、自然に親しんでもらう自然教室になります。
秋は実りの季節ということで、いろんな植物の種を中心に園内をまわりました!
みなさんは植物がもつ種子散布という性質をご存じでしょうか?
種子散布とは、植物は自力で動いて種をまくことができないので、さまざまなものの力を借りて種を遠くに飛ばします。
風に飛ばされたり、水に浮いて流れたり、はじけ飛んだり、動物にくっついたり、、、などなど方法はさまざま!
そんな面白い種を見つけにいざ出発!
まずご紹介したのが、ツリフネソウという植物。花の見頃(エコパでは8月下旬から9月中旬頃)は過ぎてしまいましたが、花が咲いていればかわいらしい色のお花が咲きます。
こんなにきれいなお花が咲きますが、このツリフネソウの種は、種がある部分に面白い特徴をもっています。
写真のような種が入っている袋を触ると袋がパチッとはじけて種が飛んでいきます。
今回、実際に触っていただきましたが、なかには勢いよく飛ぶものもあり、その勢いにびっくりしている方もいらっしゃいました。
ちなみにツリフネソウにはたくさんの種類があり、みなさんにとって身近なものだとホウセンカもツリフネソウの仲間になります。
そのためホウセンカも同じように種がある袋を触ると種が飛んでいくので、触ってみると面白いかもしれません。
こうした方法は自動散布(じどうさんぷ)といいます。
次は動物の力を借りて運ぶ動物散布(どうぶつさんぷ)のご紹介です。
この赤い実がきれいな植物はガマズミといい、鳥の力を借りて種が運ばれます。
この植物は実の中に種があり、木の実などを食べる鳥に実を食べてもらいます。
実を食べた鳥が消化しきれなかった種をフンとして排出することで、地面に落ち、発芽します。
また鳥を利用する植物の実は赤色や黒色が多いのですが、これは鳥に見つけてもらうために進化したといわれています。
そして最後は動物にくっつく種、いわゆるくっつき虫のご紹介です。
まずはチカラシバというイネ科の植物を利用して工作をしていただきました。
フェルトで作った顔をお渡しして、ちょっとちくちくしますがチカラシバの穂をつけていただきました。思い思いに穂をつけてどんな作品ができるかなとみていましたが、髪が生えたり、ひげが生えたり、個性的なお顔が出来上がりました!
そして最後に、実は最初のほうでお渡ししていた黒いフェルトに見つけたくっつき虫を貼りつけていただいていたのですが、どんなものが見つかったのでしょうか。
今回の観察会では、ねばねばを出してくっつくメナモミやノブキ。刺すようにくっつくチヂミザサ類やチカラシバなどが見つかりました。
くっつき虫とひとくくりにされがちですが、くっつく方法はさまざま。
工作などの体験を通して、くっつき虫についてたくさん知ってもらえたでしょうか。
ほかにも種だけでなく、ススキについて知ってもらってあそんだり、キノコについてもお話しました。
しかし長くなってしまうのでご紹介はここまで!
今年度の自然観察会は今回が最後になります。
来年度も季節に合わせた内容で自然観察会を行いますので、ぜひ自然について知りたい!学びたい!など、ご興味がありましたらご参加くださいませ。
ほかにもエコパでは様々な自然教室をおこなっておりますので、あわせてご参照ください!