12/3(日)に自然教室「カエル池おひっこし隊!~新カエル池に向けて~」を実施しました!
みなさま、こんにちは!
気づけば12月で、紅葉の葉っぱが落ちて冬が始まりましたね。
エコパ伊奈ヶ湖が位置する南アルプス市では、沢山あった柿の木についていた柿も落ちたり、野鳥が食べてすっかり数が減りました。
エコパ伊奈ヶ湖では12/3に自然教室「カエル池おひっこし隊!~新カエル池に向けて~」を実施しました!
エコパ伊奈ヶ湖にはカエル池という人口に作られた池があります。
エコパの周辺は針葉樹の人工林として開発されたため、両生類が好む浅い池がすくないです。
そのため、周辺の両生類がより良く住めて、人が観察しやすくするために、カエル池が作られました。
現在カエル池には、ヤマアカガエルとモリアオガエル、アカハライモリなどが生息しており、貴重な生息地と観察の場所になっています。
しかし、池の底の防水シートが経年劣化で痛んでいるのと、池がせまくて複数人では観察がしずらいため、比較的生きものが少ない冬に、池をリニューアル工事をすることが決まりました!
しかし、冬でもカエルなどが池の底で冬眠しているため、工事が終わるまで生きものたちを安全な場所にひっこしさせなければいけません。
そのため、今回の自然教室では参加者の方と協力して、カエル池の生きもの達を捕まえて、安全な仮の池に移します!
ついでに、冬のカエル池の生きもの達の観察もします!
最初に参加者の方に、カエル池の大切さとひっこしをする理由を説明します。
今回の目的が分かったら、カエル池に移動します。
作業の流れと気を付ける点を聞いたら、いざ挑戦です!
足元に気を付けながら、落ち葉をすくっていきます。
網に入った落ち葉をよく見てみると・・
マメゲンゴロウという小さなゲンゴロウが入っていました!
このマメゲンゴロウはカの幼虫を食べてくれるので、人にとってありがたい虫です。
さらに探していくと、オタマジャクシが見つかりました!
カエル池には2月の終わりにヤマアカガエル、5月の終わりから8月にモリアオガエルが産卵しています。
このオタマジャクシは、恐らく夏の終わりに産卵されたモリアオガエルのオタマジャクシだと思われます。
カエルになれなかったオタマジャクシが、暖冬のため残っていたと考えられます。
生きもの達が見つかってきて、子ども達のやる気も上がっていきます!
さらに、探していくとヤゴが沢山見つかりました!
タカネトンボと思われるヤゴや・・
ヤンマ科のヤゴも見つかりました!
カエル池ではヤブヤンマがよく見られるため、そのヤゴだと考えられます。
そして、ついにヤマアカガエルが見つかりました!
カエルが見つかると歓声があがります!!
網ですくって見て、生きものが見つからなかった泥と落ち葉は、もしかしたら生きものが入っているかもしれないので、ひっこし先の仮の池に移します。
見つかった生きもの達はバケツやプラケースに入れて、ガイドスタッフが解説しながら、みんなで観察します!
生きものを観察したら、まとめの話になります。
昔からエコパの周辺に生息している両生類のために、住みやすいカエル池がつくられました。
やがて、周辺の生きもの達が自分達から池にやってきてくれました。
カエル池は小さな人口池のため、人のお手入れが必要です。
住みやすい場所を用意して、人がお手入れすることで、その地域の生きものが長くより良く住めて、人も生きものを観察して楽しむことができます。
今回は、そのことを参加者のみなさまに、活動に協力してもらいながら実感していただきました。ぜひ、カエル池が新しくなったら、ぜひ観察してみてください!
参加者のみなさま、ありがとうございました!
エコパの自然教室では、観察系だけでなく、これからクッキーやチョコ作り体験もありますので、ぜひご参加ください!