5月28日(日)自然教室「伊奈ヶ湖カエル調査隊」を開催しました!
みなさまこんにちは!
雨の日が増えてきて、梅雨の近づきが感じられますね。
エコパ伊奈ヶ湖では5/28に自然教室「伊奈ヶ湖カエル調査隊」を実施しました!
エコパ伊奈ヶ湖には主に4種類のカエルが生息しており、それらの繁殖地とオタマジャクシを現地で観察しながら、カエルの生態と調査の流れについて学ぶ自然教室です。
まずは森林科学館の研修室にて、ガイドスタッフが伊奈ヶ湖の紹介と調査の流れを解説します。
次に、これから外で探すカエルの姿と生息地について、森林科学館のジオラマで観察しながら、予習します。
それぞれカエルの特徴について、配布したカエル図鑑に記録していきます。
カエルの特徴について分かったら、いよいよ外に出てカエルを探します!
湿った森の中には、ヤマアカガエルというカエルが生息しているため、探しながら歩きます。
沢では、石の下の水が流れている所に、タゴガエルというカエルが卵を産卵しているので、石の下やわきを覗いて卵を探します。
石のわきを覗いて見ると…
タゴガエルと思われる卵塊がありました!
よく見ると、卵の中の胚が動いているのを観察できました。
静かに耳をすますと石の下などに隠れているタゴガエルの鳴き声も確認できました。
南伊奈ヶ湖では、アズマヒキガエルの小さなカエルが上陸しており、湖の岸には黒くて小さなカエルが大量に集まっていました。
小さなカエルと、尻尾が残っているカエルをそれぞれ観察ケースに入れて、体の発生段階を観察してみます。
アズマヒキガエルの卵塊は長さが10~20m程あります。
皆で長さが10mのロープを伸ばして、卵塊の長さを体感してみます。
カエル池では、水中にヤマアカガエルのオタマジャクシがおり、木の枝にはモリアオガエルの卵が入った泡巣がついていました。
モリアオガエルは捕食者から卵を守るために、泡巣という泡の塊を池の上にある木の枝に作り、そこに卵を産卵します。泡の中で孵ったオタマジャクシは、下の池に落ちていきます。
外での観察から戻ってきたら、最後に森林科学館の研修室でまとめの話をします。
繫殖期に撮影されたカエルの映像や、ヘビがモリアオガエルの卵を食べている写真を皆で見ながら、カエルの繫殖についての補足、カエル・オタマジャクシがヘビやイモリなど他の生きもののご飯になることを解説します。
今回はエコパ伊奈ヶ湖に生息する、ヤマアカガエル、タゴガエル、アズマヒキガエル、モリアオガエルを観察しました。それぞれ産卵する場所や時期には特徴があります。エコパ伊奈ヶ湖には、森や沢など様々な環境があるため、色んなカエルを生息しています。
今回、カエルの調査体験を通して、エコパ伊奈ヶ湖の環境の豊かさと、生きもの同士の食う食われるの関係を参加者の皆さんに知って頂きました。
エコパ伊奈ヶ湖では、カエル以外にも土壌生物を観察するミクロ探検隊などといった自然教室もありますので、ご興味ある方は是非ご参加ください!