2月15日(日)に自然教室「タヌキのうんち調査!~うんちからタヌキの世界をみよう~」を開催しました!

みなさま、こんにちは!

寒波で寒い日が続いていますね。
エコパ伊奈ヶ湖では、風に乗って雪がちらつく日もあります。

そんなエコパでは、2月15日(日)に自然教室「タヌキのうんち調査!~うんちからタヌキの世界をみよう~」を開催しました!
野生動物が専門のガイドスタッフと一緒に、
園内に生息するタヌキのうんちの中身を調べて、
タヌキが何を食べているのか調査する自然教室です!

うんちって動物が食べたもので出来ていますよね。
じゃあ、うんちを調べれば、何を食べているのかが分かります!
食べているものが分かれば、その動物の必要な食べものを守ることにつながります。
なので、タヌキのうんちを調べることで、タヌキが何を食べているかが分かって、
タヌキを守ることにつながります!

まずは、タヌキとはどんな動物かについてガイドが簡単に解説します。
最初にタヌキって、どんな顔だったか何も見ないで紙に描いてみます。
これが意外と難しいです笑

「え~どんな顔だったけ!?」と声があがりながら、いろんなタヌキの顔が出てきました。

では、タヌキの顔をお見せします。
タヌキの顔は、こんな顔です!


あ~~!そうそう!こんな顔だってなりましたか?
タヌキの顔は、目の周りの黒い模様が特徴的です。
町でよく見かけるタヌキのイラストは、目の周りの模様が両目に繋がっていますが、
本当は目の模様が離れています!

タヌキの見た目などが分かったら、いよいようんちの調査です!
白衣に着替えたら、立派な研究者です笑

ガイドスタッフが事前に採取しておいたうんちをバットに広げて、
ピンセットで中身を拾いあげていきます。
※糞は煮沸処理を行い、エタノールで殺菌・保管しておいた物を使用しています。

これはなんだろ~と声があがりながら、みなさん集中して中身を取り出していきます。

しばらく作業していくと、ばらばらだった中身が分かっていきます。

カメムシなど虫の欠片が出てきたり・・

大量の木の実の種が出てきたり・・

なんと!ヒキガエルの骨も出てきました!

このうんちは、4月に採取した物だったため、冬眠から目覚めたヒキガエルを食べたのでしょう。

これ以外にも、ザリガニかサワガニの欠片が出てきたり、イモムシの頭など色んな物が出てきました!
図鑑を片手に、みんなで一緒に出てきた物を考えていくと、
探偵になったかのように、食べた時の様子も見えてきました笑

タヌキが何を食べているのかが分かったら、
こんどはタヌキのうんちは、どんな場所にあるのか森へ探しに行きます!

タヌキのうんちはどこだ~~?
どこにあるんだろ~と探しながら歩いていくと・・・

あった!!!
森の木が少し開けた場所に、タヌキのうんちがありました!
見つかった喜びで思わず、みんなでうんちと記念撮影を撮りました笑


うんちを観察してみるといくつも重なっています。
これは数頭のタヌキが共同でつかうトイレ、ため糞だからです。
タヌキはうんちの臭いを通して、自分が食べたものを教えあったり、
繫殖期には他の個体への自己紹介に利用していると考えられています。

ガイドスタッフが事前にセンサーカメラで撮影した動画を見てみると、
実際にタヌキが臭いを嗅いでから、自分のうんちをしている様子が分かります。

タヌキにとってうんちは、大事なコミュニケーションのひとつなんです!

まとめると、今回の調査から以下のことが分かりました!
・タヌキは果物やカエルなど、色んな物を食べている。
・共同のトイレ「ため糞」で、コミュニケーションをしている。

うんちは汚いイメージが強いですが、
うんちから食べているものが分かったり、
その動物がうんちを何に使っているかなど、
動物に出会わなくても、その動物について知ることができます!

ぜひ、みなさんも森で動物のうんちを見つけたら、
手では触らないで観察するのはどうでしょうか?
もしかしたら、新発見があるかもしれませんよ!!

エコパ伊奈ヶ湖の自然教室では、園内に生息する生きもの達の調査体験を行っています。
生きものが好きな方や興味がある方は、ぜひご参加ください。
大人だけのご参加も大歓迎ですよ!

次回の調査体験の自然教室は、3月15日「野鳥調査体験」があります!
エコパで行われている野鳥の調査に興味がある方は、ぜひご参加ください。