自然教室 12月11日(日)「カエル池おたすけ!~ついでに池の生きものも見てみる?~」を開催しました!

みなさま、こんにちは!

気づけば静かな冬になりましたね。
12月4日にエコパ伊奈ヶ湖では、カエル池の整備体験を行いました!

エコパ伊奈ヶ湖の森林科学館前にはカエル池という池があります。
エコパ伊奈ヶ湖の周辺は、過去に人が活用してきた環境が多く、自然にできた水辺が少ないといった背景があります。
そこで、櫛形山の中腹で標高900mに位置するエコパ伊奈ヶ湖周辺の水辺を利用する生きものには、何がいるのかを知り、また、その生きものを観察し続けるために、3年ほど前に作られたのがカエル池になります。

このカエル池に普段はコガラ、ヒガラ、カケスなどの鳥たちが水をのんだり、水浴びに利用していて、冬の後半にはヤマアカガエル、初夏にはモリアオガエルが産卵で利用しています♪

しかし、自然にできたわけではない小さな池のため、放置すると落ち葉と泥で埋もれてしまうことから、年に一度水生生物が少ない冬に泥かきなどの手入れを行っています。
今回は、カエル池とはどういう環境の池なのか、そして、カエル池を利用する生きものは何がいるのか。
これらを知ったうえで、カエル池の整備方法や保全について、体験を通して知っていただきました!

最初にガイドから、生きものが生息する環境「ビオトープ」について説明します。
カエル池は人が生き物のために作った「ビオトープ池」となります。

そんなカエル池を利用する生きもの達を紹介し、この池を整備して残していく意義について知って頂きます。

カエル池について知って頂いたら、ついに作業開始です!
池に溜まった落ち葉と泥を熊手とスコップでかき出します。
作業をしているとヤマガラやコガラなど小鳥の群れが、水を飲みに近くまで飛んできました♪

また作業中に落ち葉からヤマアカガエルが4匹確認できました!
その内一匹はお腹の大きなメスの個体だったので、今年もヤマアカガエルが繫殖で使う可能性大ですね!

カエル以外にはマメゲンゴロウやマツモムシなど水生昆虫も確認することが出来ました!
休憩中に図鑑を使いながら、見つかった生きものの観察も行いました♪

マメゲンゴロウのフォルムは可愛いですね。

泥と落ち葉かきが終わったら、小鳥が池に降りやすい様に止まり木を設置しました!
池が綺麗になったら、カエルなど観察した生きもの達を池に返します。

最後に、今後しばらく池にやって来る生きものを調査するために、自動で動画を撮影してくれるセンサーカメラを設置しました。
どんな生きものが撮影できるか楽しみです♪

人が生きもののために用意した環境を生きものに長く利用してもらうためには、生きものを知るために観察し続けること、最低限必要な環境の管理が必要です。
整備したカエル池に今後どんな生きものが現れるか、ぜひ覗いて見てください♪
ちなみにですが、ヤマアカガエルは2月の中~下旬頃、モリアオガエルは5月の中~下旬頃がエコパ伊奈ヶ湖での産卵シーズンです♪

参加してくださったみなさま、ありがとうございました!!