かえる池をのぞいて見ると!?

3月に入り、エコパ伊奈ヶ湖も少しずつ春の陽気を感じる季節になってきました。

そんな春めいて少し温かい日に、かえる池をのぞいてみると‥‥

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ヤマアカガエルの卵塊を見つけました。

ヤマアカガエルは、山で見られるカエルの代表種で、エコパ伊奈ヶ湖にも多くいます。

2月~4月頃が繁殖期で、冬の終わりの温かい日に冬眠から一早く覚めて産卵し、また休眠します。
これは、天敵になるヘビなどが冬眠している間に子孫を残すためにおこなっている行動だろうと言われています。

産んで時間が経つと、卵のゼリー状の部分が吸水をし、手で触っても落ちないぐらい膨らみ、大福に様な形の卵塊になるのが特徴です。
卵塊の中には約1000~2000粒の卵があると言われています。この中でカエルまでに成長できるのは数匹と言われています。

冬の終わりから春にかけては、生きものにとって一番ご飯の少ない大変な時期です。
そんな時期に出てくるヤマアカガエルの卵塊は、小型の哺乳類(タヌキ、テンなど)の絶好のご飯です。
少し残酷でもありますが、こうしたヤマアカガエルのおかげで他の生きものの命が繋がっています。

少しずつ季節も冬から春に変化しています。こうした春の自然のはじまりを観察するのも楽しいのでお勧めです。

エコパ伊奈ヶ湖ではヤマアカガエルの他に森に暮らすカエルたちが見られます。
これからの季節が楽しみです。また、カエルの観察会も企画しているのでお楽しみに♪