7月21日(日)に自然教室「カメラで野生動物調査」でカメラ設置を実施しました!

みなさま、こんにちは!

関東甲信越では梅雨明けが発表されて夏も本番になりましたね!
エコパ伊奈ヶ湖ではヒグラシが盛んに鳴くようになり、
ヤマユリが大きな花を咲かせて甘い香りが感じられます。

エコパ伊奈ヶ湖では、7月21日(日)に自然教室「カメラで野生動物調査」を行いました!
この自然教室は、エコパ伊奈ヶ湖の園内に、センサーカメラという自動撮影カメラを設置して、
園内に生息する野生動物の種類や行動を調査するプログラムです!

今回、哺乳類が専門のエコパのガイドスタッフと一緒にセンサーカメラを設置しました!
当日の様子を一部ご紹介します!

まずは、森林科学館の研修室で、ガイドが調査の目的と方法を紹介します!
エコパ伊奈ヶ湖がある櫛形山には、ニホンジカやカモシカ、ニホンリスやテンなど多くの野生動物が生息しています。
ただ、櫛形山には林業やアウトドアなど、人の暮らしもあります。
人が野生動物と仲良く櫛形山を利用するには、野生動物の何が、どんな風に櫛形山で暮らしているのかを知る必要があります。
そのための調査の一部を自然教室で行います!

野生動物の調査には色んな方法がありますが、今回は自動で野生動物を撮影してくれるセンサーカメラで、調査を行います!

調査の目的と方法が知れたら、いよいよ調査に出発です!
野生動物の糞や足跡など野生動物のフィールドサインを頼りに、野生動物が現れそうな場所をガイドと一緒に探します!

森の中を歩いていると、地面に大きな古い穴が掘られていました!
誰が掘った穴か、みんなで考えてみます。

去年ガイドスタッフが近くにセンサーカメラを設置して、
撮影された犯人の映像をタブレットで見てみると…。

穴を掘ったのはニホンジカでした!
ニホンジカのオスは、秋の繫殖期になると地面に尿をまいて、その土を全身に浴びて、メスへアピールします。大きな穴は去年の秋に出来たものが、まだ残っていたものでした!

動物の痕跡を探しながら進んでいくと、湖に着きました!
すると今度は、けもの道が湖に続いています!
けもの道に沿って進むと…

ニホンジカの足跡と糞が一杯ある浅瀬に着きました!
ここなら、きっと水を飲んでいるニホンジカの姿が、センサーカメラに撮影されるかも!?

どこにカメラを設置すれば、上手く撮影されるか周りの様子を見ながら考えます。
場所が決まったら、みんなで協力して設置します!
カメラの角度や向きを注意しながら決めて…

ここだ!という向きと場所が決まったら、しっかりベルトを締めて、設置完了です!

カメラの設置が終わって、森林科学館に戻っていると…
今度は、半分に割れたクルミがたくさん落ちていました!

誰が半分に割ったかクイズで考えたあと、正解の動物をタブレットで見てみます!
クルミを半分に割った動物は…

ニホンリスでした!
ニホンリスはクルミの殻を歯で削って、半分に割って中身を食べています。
半分に割れたクルミはニホンリスが食べたあとでした!

森林科学館に戻って水分補給と休憩をとったら、
忘れないうちにカメラを設置した場所、周りにあったフィールドサイン、なんの動物の行動が撮影されるか予想をワークシートに記録しておきます!

カメラを設置して、場所などの記録が終わったら、8月までカメラを設置します。
次回、ガイドスタッフと一緒にカメラを回収したら、どんな映像が撮影されたか見てみます!

また、今回森を歩くなかで、ヤマアカガエルやオオセンチコガネなど、哺乳類以外の生きものにも出会うことが出来ました!
次回カメラを回収する際は、どんな生きものに出会えるのか、それも楽しみです!

エコパ伊奈ヶ湖では、9月にはきのこ観察会もあります!
みなさまのご参加お待ちしております!