9月21日に自然教室「カメラで野生動物調査~手がかり探し、カメラ仕掛け編~」を実施しました!
みなさま こんにちは!
すっかり秋のお天気となりましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
エコパ伊奈ヶ湖ももうすっかり夏の暑さも身を潜め、涼しい日々が続いております。
受付前のクリの木も、ポトポトと実を落とすようになりました。
そんな秋らしい気候のエコパ伊奈ヶ湖で9月21日(日)に「カメラで野生動物調査~手がかり探し・カメラ仕掛け編~」を実施しました。
この自然教室は、エコパ伊奈ヶ湖の園内に、センサーカメラ(動くものや熱を探知して自動で撮影できるカメラ)を設置して、
園内に生息する野生動物の種類や行動を調査するプログラムです。
エコパ伊奈ヶ湖が位置する櫛形山には、シカやリスなど、たくさんの生きものが生息しています。
しかし、たくさんの生きものが暮らしているのに、見かけるのはたまにだけ。
いったいどんな暮らしをしているのかな?何を食べているんだろう?
それを探るべく参加者の方と一緒に北伊奈ヶ湖周辺にセンサーカメラを設置しました。
カメラを仕掛ける前に、どこに仕掛けたら野生動物が映りそうか、何が暮らしているかを知るため、
北伊奈ヶ湖周辺に残された生きものたちの痕跡(足跡や食べあと、フンなど)を探しに行きました。
歩いている最中、斜面沿いにたくさんのクルミが落ちているのを発見!
よく見てみると、斜面沿いにはきれいに半分に割れたクルミも落ちています。いったい誰が…?
別の場所に仕掛けたセンサーカメラにはクルミを食べる犯人が映っていました。
そう!犯人はリス!
どうやら、クルミをここで食べているようです。よく見ると少しだけ埋まっているものもありました。
リスは「貯食」といって食べ物を隠す習性があります。
このクルミたちもリスが冬のために隠したものなのでしょうか…。答えはリスのみぞ知る…。

半分地面に埋められたクルミたち
このまま北伊奈ヶ湖湖畔沿いを歩くとシカの食べあとがたくさんありました。
けものみち…?よく見ると足跡がたくさんついていました。
散策路にはシカの足跡や通った跡などもあります。
ここに仕掛けたらもしかしたら歩いているシカが撮れるかもしれません。

「ここにも足跡があるよ!ここから降りてきたのかな?」 一度 ”痕跡探しの目” になると森の中は生きものたちの痕跡でいっぱいです。
最後向にかった場所には立派な研ぎあとと、土を掘り返したような跡が…。
実はこれ、シカの角研ぎあとと泥浴びの跡なんです!
シカは秋が恋の季節。この時期になるとオスジカは縄張りを作り、メスを自分の縄張りの中に誘い込もうとします。
角研ぎあとは自慢の角を使って木に跡をつけることで「ここは自分の縄張りだぞ!」と周囲に教えているのです。
泥浴びも同じく、オスジカが縄張りを主張するために秋ごろ、特に多くみられるようになります。

シカの角研ぎあとに興味津々の参加者。
一度北伊奈ヶ湖サービスセンターに戻り、見たものを整理します。
今度はカメラを持って再出発!
カメラを仕掛けたら、カメラを設置した場所、周りにあった生きものの痕跡、
なんの動物の行動が撮影されるか予想をワークシートに記録していきます。
今回はカメラを仕掛けて自然教室は終了!次回、10月19日はこの仕掛けたカメラを回収し、
何が映っているかを見てみます♪
カメラを回収する際は、どんな生きものに出会えるのか…今からわくわくしてしまいます。
参加してくださったみなさまありがとうございました!!
カメラ回収編は10月19日に実施予定!まだまだ参加者募集中です!
興味のある方はぜひご参加ください♪